部屋をウロウロと歩きながら、電話をとる。

『はい!もしもし!』

いつもより1オクターブ高い声が出た。


受話器の向こうから、返事が聞こえる。

「あ〜わしですぅ〜」


『電話、ありがとうございます。』
『こ・・・の・・度は、ど、、、読者モデル・・・に』
『選・ん・・でくださっ・・・て、ありがとうございますすぅ!』

声がうわずる!

こんなに嬉しいことが、あるのか!?

(あ〜どうしよぉ〜、幸せの絶頂〜)
(読者モデルでデビューぅ〜♪)
(みんなが、私をチヤホヤ・・・)
(そのうち、雑誌で人気がでて、ドラマ出演)
(主役は、カメナシ君と、わたしぃ〜キャー♪)
(そして、恋人同士の役から、本当に・・・)
(・・・愛を育んだ二人は、ゴールイン・・・)
(白いチャペル・・・
 高層マンションの新居・・・
 子供は・・・・)


「あのぉ〜わしですけどぉ〜??」

『はい』
ひっくり返った声の返事をして
我にかえった。


『どどどど・・・・どんな感じにしましょう?』

ワケのわからない言葉がでるほどの興奮は最高潮へ!

これから、私のシンデレラストーリーがはじまる。


(あ〜ビリケンさんありがとう!)
(きっと、私が、いい生徒になったから!
 少し遅れたバースディープレゼントね!)


「もし、も〜っし!お耳お留守でっかぁ〜?」

「わしや、わし!」

「ビリケンやでぇ〜」


『へ!?』


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